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渡邊洋次郎 著
定価 1800円+税
判型 四六判 並製
頁数 232ページ
装幀 大森裕二
発売 2019年11月10日
ISBN 978-4-7684-5871-6
【内容】
中学生のときに不良グループから強制的にシンナーを吸わされ、鑑別所、少年院へ。
18歳でホストになったことをきっかけに酒に溺れ、アルコール依存症等で精神病院への入退院は48回。
30歳で窃盗などで刑務所にも3年間服役。末期がんの父親の最期にも立ち会わず仲間と薬物にふけり、家族とも断絶。
出所後、「リカバリハウスいちご」とつながり、ピアカウンセリングや就労支援を受け、10年以上をかけて少しずつ回復。現在は、同団体員として働いている。
当事者の立場から、アルコール・薬物依存の治療の場である精神科医療の閉鎖病棟、保護室、拘束帯など、様々な人権侵害を指摘。依存症回復者が地域社会で生きる際の課題、家族・医療者・支援者の心構え、日本の依存症対策の問題点なども列挙。
【著者紹介・担当編集者より】
渡邊洋次郎(わたなべ・ようじろう)
………1975年、大阪府生まれ。介護福祉士。現在、依存症回復支援施設の職員。
【主な目次】
第1部 ある依存症者の生き様――リカバリー、それは「生きる」ことへの根源的な問い掛け
第1章 生きづらさを非行で表現していた幼少期~思春期
第2章 アルコールに溺れ、精神科・刑務所を入退院、自傷を繰り返した青年期
第3章 リカバリハウスいちごとの出会い
第4章 ピアサポートとは
第2部 依存症からの回復のために必要なこと――当事者として、支援者として、社会に向けての提言
第1章 依存症者としての自分自身を振り返って
第2章 依存症者としての経験から支援を考える
第3章 依存症者として生きる私からの社会への提言