
福祉労働編集委員会 編
定価 1200円+税
判型 A5判 並製
頁数 132ページ
装幀 伊藤滋章
発売 2019年12月
ISBN 978-4-7684-2365-3
【内容】
「意思決定」が、障害者・高齢者・依存症者・引きこもりなど、立場の弱い人に自己責任を押し付けるための、免罪符のように使われている。しかし、よりよく生きるための選択肢は、出会いと経験、そして、人とのつながりの中から生まれるはず。求められているのは、「意思決定支援」ではなく、「つながりから生まれる経験知」を増やす支援ではないか。当事者・支援者とともに、パラダイム転換をはかる。
【主な目次】
【特集 】:意思ってなんだろう――つながりから生まれる経験知へ
● 「意思」と「支援」のパラダイム転換へ向けて
池原毅和(日弁連)
● 津久井やまゆり園入所者への「意思決定支援」何のため?
誰のため?
三田優子(大阪府立大学准教授)
● 知的障害のある人の意思決定への関わりについて
中村和利(NPO法人特活! 風雷社中理事)
● 高齢者医療における「意思決定」、家族の役割、ガイドライン横内正利(いずみクリニック委員長)
● ALS患者として生死の意思決定をみつめて
岡部宏生(日本ALS協会理事)
● ハームリダクション──構造的スティグマによる「意思」の蔑視への反論
古藤吾郎(日本薬物政策アドボカシーネットワーク)
● つながりの貧困から考える「8050問題」
川北稔(愛知教育大准教授)
● 親の立場から「法人後見」を検証する
東 京香
------------------------------------------------------
「現場からのレポート」
● 公立福生病院透析中止事件と医療の変質
──提訴についての弁護団の見解
冠木克彦(弁護団長)