
福祉労働編集委員会 編
定価 1200円+税
判型 A5判 並製
頁数 164ページ
装幀 杉本 和秀
発売 2012年6月25日
ISBN 978-4-7684-2335-6
【内容】
被災3県の被災地障害者支援センターの活動、聴覚・視覚障害などの情報障害者からみた救援・復興支援の課題と提言。施設ごと避難したり、逆に避難所や医療の場となった入所施設、精神病院の対応・支援の在り方を当事者サイドから検証する。
[著者紹介・編集担当者より]
障害者の死亡率は非障害者の2倍という数字、避難所に障害者の姿がないという事実は、地域生活サービスが脆弱で施設と家族介護に依存した東北での、障害者の日常生活の過酷さを物語る。復興から障害者市民を取り残してはならない。(猫)
【主要目次】
特集 東日本大震災と障害者
東日本大震災における障害者支援の今後の課題 八幡隆司
JDFいわて支援センターから 岩手の報告 小山 貴
被災地における障害者の状況と支援活動の実状――JDFみやぎ支援センターの取組みと課題
株木孝尚
被災地障がい者支援センターふくしまの活動から 白石清春
震災と情報保障――聴覚障害者の被災状況から 石野富志三郎
多くの被災視覚障害者が支援から取り残されていた……――私たちが一部把握できた“八割以上”の方々
加藤俊和
あの人のところへ 今すぐに みんなの力で――東日本大震災直後からの「手と手をつなぐプロジェクト」
伊藤寿彦
震災と医療的ケア/障害女性の立場から/養護学校(特別支援学校)から/精神障害者から/災害時要援護者支援への提言
インタビュー
大野更紗
長期的に人を支える仕組みづくりのために、生活の細部を丁寧に伝えていくことが言論の役割
現場からのレポート
障害者制度改革と「障害者総合支援法」案 尾上浩二
論文
戦後障害者運動史再考 (上)――「青い芝の会」の「行動綱領」についてのノート 荒井裕樹
新連載
ヒトiPS細胞は何をしたのか (1) 福本英子