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定価 2800円+税
判型 A5判変型 並製
頁数 192ページ
装幀 箕浦卓
発売 0000年0月0日
ISBN 978-4-7684-3550-2
【内容】
■映画『むかしMattoの町があった』DVD2枚付!
世界に先駆けて精神病院をなくし、地域で24時間開かれた地域精神保健サービスを実現したイタリア・トリエステ。その基を築いた精神科医フランコ・バザーリアのの哲学を引き継ぎ、世界最高の地域精神保健を築いた3人の愛弟子の証言。付録DVD に収録した映画『むかしMatto の町があった』の見所も紹介し、「どのようにしてイタリアで、精神病院をなくしたのか」その経緯を詳解。
[著者紹介・編集担当者より]
バザーリアの「自由こそ治療だ」に象徴されるイタリアの精神医療改革は、1960年代末にトリエステで始まり、2000年までに入院者をほぼ0にした。日本は未だ精神病床30万床で、世界中の精神病床の20%を占め、特に1年以上の長期入院者が多い。退院促進事業を行いながら、なぜ日本は入院者を減らせないのか。それは精神病院の経営を人権に優先させて精神病院をなくしてしまわないから、いつまでたっても回転ドア現象が続く。それは入所施設・特別支援学校も同じ。バザーリア改革を描いた映画『むかしMattoの町があった』(イタリア国営TV制作。イタリアで21%の高視聴率を獲得。日本でも自主上映で1.7万人が鑑賞)のDVDと共に、いかにしてイタリアでは精神病院をなくし、今や司法精神病院もなくしつつあるのかに迫る。
【目次】
第1章 バザーリア哲学を体現する3人の愛弟子 大熊一夫
第2章 精神病院はいらない! フランコ・ロテッリ(1990年)
第3章 司法精神病院もいらない! ペッペ・デッラックア(2013年)
第4章 「恐怖の収容」と決別した精神保健 ロベルト・メッツィーナ(2014年)
第5章 クライシスを地域精神保健サービスの中心に ロベルト・メッツィーナ(2015年)
第6章 バザーリアとの7年間の二人三脚 ミケーレ・ザネッティ(2012年)
第7章 対談 映画『むかしMattoの町があった』の見どころ 伊藤順一郎×大熊一夫