山木秀男 著
定価 1200円+税
判型 四六判変型 上製
頁数 160ページ
装幀 伊藤滋章
発売 0000年0月0日
ISBN 978-4-7684-5780-1
【内容】
「呼出」「行司」「床山」など裏方さんの仕事から、力士や親方、部屋や取組の話まで伝統や歴史もふまえて幅広く語る。呼出のトップまで長年務めて見聞きした悲喜こもごもの話もあり、観戦がより楽しくなる相撲の深い味わい方がわかる。
[著者紹介]
山木秀男(やまき・ひでお)
1949年生まれ、静岡県下田市出身。大相撲の元呼出。本名は山木秀人(ひでひと)。
伊勢ヶ濱部屋、桐山部屋を経て、最後は朝日山部屋に所属。
1969年3月場所で初土俵。2003年7月場所限りで呼出の康夫が定年退職したため、翌9月場所からは呼出のトップとなり、結びの一番の呼び上げを担当していた。2014年12月27日に定年退職。
1969年3月場所 伊勢ヶ濱部屋から初土俵
1994年7月場所 呼出の番付制導入により、十両呼出に指名される
1996年1月場所 幕内呼出に昇進
2002年5月場所 三役呼出に昇進
2004年1月場所 副立呼出に昇進
2007年3月場所 伊勢ヶ濱部屋閉鎖に伴い桐山部屋へ移籍
2008年1月場所 立呼出に昇進
2011年5月技量審査場所 桐山部屋閉鎖に伴い、朝日山部屋へ移籍
2014年11月場所 最終場所
[編集担当者より]
2010年代初めは、客離れが著しかった大相撲。しかし、14年頃から若手の力士が活躍し、ツイッターや様々なイベント企画の実施により、若い人や女性ファン(通称、スー女)も増え、今や若貴時代を思い出させるほどの人気ぶりである。
“国技”といわれる相撲には、伝統や堅苦しいイメージがあったが、呼出さんの所作をはじめ意外と柔軟性が高くて驚くことも多い。本書には生観戦のポイントも豊富に書かれていて、何度も足を運びたくなる“通”な楽しみ方を教えてくれる。
[目次]
はじめに 伊勢ヶ濱部屋に入って定年まで
第一章 裏方さんの話から
相撲を支える人々
力士を呼び上げたり、土俵を掃いたりしているのが呼出です
呼び上げ
てもち
太鼓
土俵築
柝を入れたり、懸賞旗を掲げたり、仕事はいろいろ
呼出の生活
呼出の霊を祭る太鼓塚
相撲の審判・行司
軍配
場内放送
顔触れ言上
番付書き
行司のランク
床山の仕事
若者頭と世話人
第二章 相撲の主役、力士と親方
力士になるには
力士の昇進
しこ名
廻し
力士の一日
ちゃんこ
土俵入り
取組
毎日決める取組
決まり手
弓取式
優勝と三賞、懸賞金
巡業・花相撲
思い出の力士
親方になるには
部屋持ち親方と部屋付親方
おかみさん
マネージャー
後援会
一門とは
第三章 相撲を楽しむ
相撲の始祖は野見宿禰とされています
江戸から今日まで
日本相撲協会
相撲部屋の見学
国技館で観戦する
結び