
山田邦紀 著
定価 2200円+税
判型 四六判 上製
頁数 232ページ
装幀 箕浦卓
発売 0000年0月0日
ISBN 978-4-7684-5801-3
【内容】
5・15事件(昭和7年)の翌年、小さなトラブルが大阪の交差点で起きた。赤信号で横断歩道を渡った陸軍兵士を警官が注意、両者の言い争いは乱闘に至り、それがもとで最後には陸軍と内務省のトップが争う戦前日本最大の権力争いに発展した。死者まで出しながらも収束が見えない中、ついに警察が軍に言ったこととは? 小さな個人的なトラブルであったはずのケンカがその後の日本の運命を決めるターニングポイントになったのは何故か? 驚きの歴史ドキュメンタリー。
[著者紹介・編集担当者より]
昭和6年、満州事変、昭和7年、5・15事件、血盟団事件、昭和8年には小林多喜二拷問死、日本国連脱退。そしてドイツにはナチス政権が成立している。この年、日本国内では何が起きていたのか? 巨大省庁であった内務省や警察は軍とどんな関係にあったのか? 大きな権力の衝突が庶民の目の前で展開した奇妙な事件が日本の運命をミスリードする過程を詳解する。