
三土明笑 著
定価 2000円+税
判型 四六判 並製
頁数 256ページ
装幀 伊藤滋章
発売 0000年0月0日
ISBN 978-4-7684-5865-5
【内容】
著者は現在70歳の経済学者。幼少期から男性としての自分の体に違和感があった。性的少数者への理解が広がる中、行動を開始したが、まもなく双極性障害を発症し、長いうつ状態に陥る。病気を克服し、定年後に性別適合手術を受ける。少年時代、心は女性でありながら、「男になりたい(男の心情を持ちたい)と思っていた」という。「女になりたい」ではなく、「男になりたい」であったところに社会からの圧力が垣間見える。本書では、うつ状態が大半を占めた約10年に及ぶ苦しみから抜け出し、自らの生き方に確信を持つに至るまでの日々が綴られている。
【著者紹介・担当編集者より】
三土明笑(みつち・あけみ)1949年東京生まれ。神戸大学大学院卒。経済学博士。2014年3月まで東京理科大学理学部第1部教養学科教授。
著書『ワルラシアンのミクロ経済学』『経済学史』『靖国問題の原点』『いま宗教にできること、できないこと』など多数。
「三土明笑」名では、本書が初めて。
【主な目次】
第1章 すべてが始まった2003年
第2章 わたしのイメージチェンジ作戦
第3章 「うつ病」の十年を越えて
第4章 「名誉女性」を目指して
第5章 心は女性で、かつレズビアン
第6章 「ジェンダー」について考えた
第7章 性別違和に悩む人たちへのエール