
沖浦和光 著
定価 4500円+税
判型 四六判 上製
頁数 416ページ
装幀 中山銀士+金子暁仁
発売 0000年0月0日
ISBN 978-4-7684-7015-2
【内 容】
瀬戸内は古代から海の交通の要衝として栄え、中国・朝鮮半島との主要な交易路でもあった。しかしながら、漁労、製塩、船の輸送等に従事した海民たちは、「士農工商」の枠外であった。千余年にわたる農業の繁栄を築いてきた定住農耕民と比べ、漂泊・移動民である海民たちは卑賎視されてきたのだ。その海民たちの歴史と民俗を「差別―被差別」の視点から照射したのが、第5巻の内容である。従来の日本史学では、ヤマト王朝以降を農本主義重視の視点から論じてきたが、「海民史・文化」の視点から捉え直すと新たなる日本が見えてくる。
自ら「村上水軍」末裔と名乗る沖浦和光氏の渾身の「海民史」である。
【主要目次】
Ⅰ 『瀬戸内の民俗誌』(全収録)
Ⅱ 瀬戸内海の海賊と被差別部落
Ⅲ 『島に生きる――瀬戸内海民と被差別部落の歴史』(抄録)
解題 川上隆志 】