
三角 寛 著
定価 2800円+税
判型 四六判 上製
頁数 348ページ
装幀 毛利一枝
発売 0000年0月0日
ISBN 4-7684-7031-9
【内 容】
三角寛の異彩を放つ捕り物小説集。前科者でサンカに通じる諜者・国八が語るサンカの実態。
舞台は日露戦争の頃。刑事と諜者が犯罪者・サンカを捕らえる話ではあるが、江戸時代の刑事・銭形平次と諜者・岡っ引きのガラッ八が罪人を捕かまえる様子に似ている。多くの犯罪をサンカだと見込み捜査行う刑事にたいして、サンカに同情的な国八が「そんなへまはサンカはやらねぇ」と現場を踏んで真犯人を割り出すという捜査には刑事の一目置かざるをえないのだ。