
福祉労働編集委員会 編
定価 1200円+税
判型 A5判 並製
頁数 156ページ
装幀 伊藤滋章
発売 2020年9月25日
ISBN 978-4-7684-2368-4
【内容】
「感染予防」を大義名分に「社会的距離」や「新しい生活様式」を画一的に強いる社会。「生」よりも「正」を守ることが是とされ、そこからこぼれ落ちる人への想像力が欠けていないか。医療・福祉・教育が分断を生み出す前に、今一度「これでいいのか」を批判的に検討する。
【主な目次】
○インタビュー・野澤和弘さん(毎日新聞客員編集委員)
「津久井やまゆり園事件検証委員会・中間報告を終えて」
【特集】:社会的距離(ソーシャルディスタンス)と共生
「新しい生活様式」で子どもたちに新たな分断が生まれる
──教育も医療も「これでいいのか」批判的に考えて
山田真(小児科医)
「感染ハイリスク」が障壁になった社会へ
冨田昌吾(NPO法人寝屋川たすけあいの会)
あけない夜はない──クラスター発生した北砂ホームの「たたかい」の記録
白崎朝子(介護福祉士・ライター)
ケアラー(家族等無償の介護者)支援の必要性──コロナ禍も平常時も
堀越栄子(日本ケアラー連盟)
未曽有の時代の地域行政──分岐点を越えた先の可能性
市川エリカ(元市役所職員)
「共に働く」が「労働」の未来をつくる──新型コロナ禍における社会の中で
斎藤縣三(共同連代表)
新型コロナウイルス禍における医療的ケア児・家族の日常
正木寧子(バクバクの会)
新型コロナウイルスと障害学生支援
安田真之(NPO法人ゆに)
新型コロナウイルス禍の筋ジス病棟──人権擁護と地域移行支援
藤原勝也・井上武史(メインストリーム協会)
○現場からのレポート
優生保護法がもたらした社会的事実について──優生保護法・市野川容孝証言調書より
市野川容孝(東京大学)
優生保護法をめぐる第二号判決東京地裁判決を受けて──優生保護法の被害と国の責任とは何か
藤木和子(弁護士)
東京都江戸川区において五名中四名が二四時間介護の支給決定を獲得
江戸川区の介護保障を確立する会・江戸川区介護保障弁護団