
藤原孝弘 著
定価 1800円+税
判型 四六判 並製
頁数 272ページ
装幀 三宅正志
発売 2020年9月25日
ISBN 978-4-7684-3581-6
【内容】
ジョン・レノン『イマジン』の歌詞をテーマにした授業が、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられるなど、「生徒の心に残る」授業を展開することで知られる藤原孝弘氏が、「ただ知識を獲得するだけで終わらず、?見えないものを見る力“聴こえないものを聴く力”が身に付く社会科授業」を実現させるための独自のノウハウを惜しみなく披露する。
テレビ番組『知ってるつもり?! オノ・ヨーコ』を視聴する授業では、子どもたちが番組の感想を記した手紙をオノ・ヨーコ氏に郵送。オノ・ヨーコ氏がその全てに目を通したことがマネージャーから伝えられるなど、子どもたちにとっては、著者の社会科授業を通して得がたい経験を積み重ねてゆくことになる。
他にも「橋田信介とイラク戦争」「ヒューマン・ジャーナリスト 山本美香」「スティーヴィー・ワンダーとキング牧師」「マハトマ・ガンジー」「杉原千畝」「チャップリン」「水俣病とべトちゃんドクちゃん」など、中学生のみならず社会人も受講したくなること請け合いの授業を多数収録した。
【著者紹介・担当編集者より】
従来の「専門能力」を育てることに重点を置いた教育から、「専門能力」「受発色力(現実や試練をどう受け止めるのかという心の力)」「菩提心(本当の自らを求め、他を愛し、世界の調和に貢献する心)」をトータルに育てようとする教育への転換を唱える著者の主張は、コロナ禍を経て、「今だけ、金だけ、自分だけ」の新自由主義からの決別を求める声が高まる中、時流に合致している面があると言えよう。
【主な目次】
序章 「授業開き」と日本の持つ「使命」
第1章 「今の世界」を生きるための授業
第2章 「願い」について考える授業
第3章 教師になってゆくこと
第4章 実践のために
第5章 最後の授業
第6章 生徒からの手紙
おわりに