
植村美洋 著
定価 1600円+税
判型 A5判変型 並製
頁数 208ページ
装幀 伊藤滋章(基本デザイン・中山銀士)
発売 2021年3月11日
ISBN 978-4-7684-7301-6
【内 容】
白河関が置かれる等、古代から奥州の出入り口・要衝の地だった白河。源頼朝の奥州侵略、関ヶ原の戦いの幕開けとなった会津攻め、戊辰戦争など大きな転換期に戦いの場となった。
1627年、棚倉藩から丹羽長重が入封して十万石で白河藩を立藩。小峰城を改修して白河小峰城を築き、城下町をつくった。
1783年、八代将軍徳川吉宗の孫・定信が松平家の養子として入り藩主に。定信は幕府の老中として寛政の改革を行い、高評価を得る。松平氏の後に入った阿部氏も老中を輩出した。
1865年、藩主が急遽棚倉藩に移封になり、白河藩は廃藩、幕領に。藩主不在で戊辰戦争に突入し、大きな被害を受けた。この無念は今なお白河人に宿り、それをバネに躍進を期する。
【著者紹介】
植村美洋(ウエムラ・ヨシヒロ)
白河市文化財審議委員を経て、現在は中山義秀記念文学館館長。
福島県白河市・白河小峰城に居を置いた藩の物語。
版籍奉還時には既に廃藩になっていたため、「シリーズ藩物語」には入りませんが、時代を通じて歴史上極めて重要な地・藩なので、「別巻」として刊行いたしました。