定価 1400円+税
判型 A5判 並製
頁数 140ページ
装幀 伊藤滋章
表紙切り絵 益子実穂
発売 2021年6月4日
ISBN978-4-7684-9104-1
C0036
【内容】
1954年の第一作から2019年の遺作まで、フランスを代表する映画監督として、生涯現役で数多くの作品を撮り続けたアニエス・ヴァルダ(1928-2019)。
2015年にカンヌ国際映画祭でパルムドール名誉賞、2017年にはアカデミー名誉賞を受賞(どちらも女性の映画監督としては初)。
2018年のカンヌでは、映画に携わる82名の女性たちとレッドカーペットを歩き、業界の男女格差是正を訴える抗議声明を読み上げた。
ヴァルダ独自のフェミニスト美学をさまざまな作品を通して読み解く。
【特集 アニエス・ヴァルダ 記録する女(ひと)】
・楠本まき アニエス・ヴァルダへの手紙
・アニエス・ヴァルダ/訳:相川千尋 トロントについての覚え書き(1974年)
・斉藤綾子 女が流離うとき:ヴァルダのシネエクリチュールと抵抗の意味
・林瑞絵 アニエス・ヴァルダと二つのフェミニズム映画
・菅野優香 最愛の夫:ヴァルダの「ドゥミ映画」を読む
・園山水郷 アニエス・ヴァルダ 変革の時代を生きた証として
・小林美香 写真の目線で読み解くアニエス・ヴァルダの映画作品
・飛幡祐規 インタヴュー:小さき存在を拾う映像詩人
[コラム]
・松田青子 大切な人
・福岡南央子 作品も人生もゆだねない
・野中モモ ずっとふざけていたいから
・ヴァルダをめぐる旅
・ヴァルダ・ストーリー
・私の好きなヴァルダ
・フィルモグラフィー
【特集2】
UPLINK Workers' Voices Against Harassment 多様で公正な世界を映し出すために
【対談イベント】
荒井裕樹×石川優実×伊是名夏子×松波めぐみ 障害者の声はワガママなの?
【寄稿】
・中村桃子 世界の女性は『女ことば』を話す
・井谷聡子 オリンピック問題からジェンダーを考える
【連載】
・インベカヲリ★ Renaître—女は生まれなおしている
・アトランさやか パリのシモーヌたち(映画編)
・フェミニズム勉強会 #猫研
・栗田隆子 手さぐりフェミニズム入門
・高島 鈴 シスター、狂っているのか?
・二三川練 ふみがわのフェミ短歌塾
・芋ポテト&万次郎 SAW & LAW往復書簡
・ずるこのおんな食べ物帖 江戸川ずるこ
・小野春 女同士で子育てしたら
・倉島章江 羊毛でつくるフェミニスト
・書店からはじまるフェミニズム(沖縄くじらブックス 渡慶次美帆)
・シモーヌ シネマレヴュー(浅野百衣)
・シモーヌ ブックガイド