メリル・ウィン・デイビス=著
ピエロ=イラスト
池田光穂+額田有美=訳
定価 1400円+税
判型 A5変判 並製
頁数 184ページ
装幀 大森裕二
発売 2021年10月11日
ISBN 978-4-7684-0109-5
他者と出会い、他者を記述する“人類学”
魅惑の学問の歴史と現在を
多数のイラストでコンパクトに総覧!
フォービギナーズ・シリーズ109巻目。まんがを読む感覚で人類学を俯瞰するように学ぶ一冊です。人類学のはじまりから、文化・社会・経済・医療・芸術……などへ枝分かれしていく過程、「人類学批判」とはなんだったのかなど、学問の転換点をおさえながら、ページごと、見開きごとに紹介しました。
人名・事項索引に加え、原著ではフォローしきれなかった現在の人類学についても加筆、さらにブックリストを付し初学者でも学びやすい入門書となっています。
[本書のおもな目次]
Ⅰ—人類学概論
Ⅱ―人類学史 Part1
Ⅲ―人類学史 Part2
Ⅳ―人類学の四大領域(自然人類学・考古学・言語学・文化人類学)
Ⅴ―文化人類学のビッグマンと方法
Ⅵ―エコロジーとエコノミー
Ⅶ―婚姻と親族と縁組理論
Ⅷ―法と紛争処理
Ⅸ―宗教とシンボリズム
Ⅹ―芸術と表象
Ⅺ―論争・批判・内省
Ⅻ―トラブルからの脱却
著者について
メリル・ウィン・デイビス
1948–2021年。ロンドン大学(UCL)で人類学を勉強した後で、ジャーナリズムの世界に転じBBCなどにおいてラジオやテレビなどの放送作品を手がける。著書に『反米の理由:なぜアメリカは嫌われるのか』(ジャーウッディン・サーダとの共著、2003年)、『イスラム:対話と共生のために』(ジャーウッディン・サーダとの共著、2005年)、『ダーウィンと原理主義』(2006年)など。
訳者について
池田光穂(いけだ・みつほ)
大阪大学COデザインセンター長。専門は医療人類学、科学人類学、先住民社会運動論など。著作に『実践の医療人類学』(世界思想社、2001年)、『看護人類学入門』(文化書房博文社、2010年)、『暴力の政治民族誌』(大阪大学出版会、2020年)、編著に『コンフリクトと移民』(大阪大学出版会、2012年)、『犬からみた人類史』(勉誠出版、2019年)などがある。
額田有美(ぬかだ・ゆみ)
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(国立民族学博物館)。
専門は、コスタリカ研究、ラテンアメリカ地域研究(文化人類学的アプローチ)。現在は、先住民性(indigeneity)がダイナミックに生み出される場としての、食や観光、環境、SNSなどについても調査中。