植村美洋 著
定価 2000円+税
判型 四六判 並製
頁数 200ページ
装幀 大森裕二
発売 2022年1月14日
ISBN978-4-7684-5912-6
C0023
【内容】
2024年に発行される新しい一万円札の表面を飾る渋沢栄一。彼が生涯尊敬したのが、江戸後期の老中として名高い松平定信。なぜ松平定信に心服したのか? 松平定信による「寛政の改革」の中に、「七分積金」制度という非常時に備えた積み立て金があり、明治初期にその活用を任された渋沢栄一は、財政難に苦しむ東京府のインフラ設備を整えた。人足寄せ場に無宿人を集めて職業訓練を行った定信と、福祉施設や大学の創設・運営に深く関わった渋沢。本書では、二人が差し向けた庶民の暮らしへの眼差し、社会事業で果たした貢献を丁寧に紹介する。
【主要目次】
序章 松平定信と渋沢栄一の思想・生き方
第一章 松平定信と渋沢栄一の青少年期
第二章 寛政の改革
第三章 渋沢栄一の大蔵省出仕
第四章 松平定信の福祉政策
第五章 渋沢栄一の福祉事業
第六章 松平定信の文教政策
第七章 渋沢栄一の文教事業
第八章 松平定信の外交政策
第九章 渋沢栄一の国際交流事業
第十章 渋沢栄一の松平定信顕彰事業
【著者紹介】
植村美洋(うえむら・よしひろ)
昭和31年(1956)生まれ。白河市在住。
早稲田大学文学部日本史学科卒。
福島県立高等学校、白河市中央公民館勤務。
現在、中山義秀記念文学館館長。
著書『白河市史 二 近世』(第四編執筆)『戊
辰白河戦争』『譜代大名 阿部家の歴史と慰霊』
『白河』『白河藩』他。