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海を渡り、そしてまた海を渡った

1,980円

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河内美穂 著 定価 1800円+税 判型 四六判 上製 頁数 192ページ 装丁 宗利淳一 発売 2022年7月22日 【内容】 中国・興安嶺(こうあんれい)から日本へ――。 もう一つの名前を持つ三世代の女たちが、記憶を語り出す。 1945年、中国北部、旧満州の山奥・興安嶺で拾われて育ったワンチュンリエン(王春連)、その娘のツァンホンメイ(蒼紅梅)、孫娘ヤンリュウ(楊柳)の三世代の物語。中国では「日本鬼子」と呼ばれ、文化大革命では徹底的な弾圧に晒されたワンチュンリエン。医師を志すも、社会からそれを許されなかったホンメイ。日本に帰国後、壮絶ないじめにあった兄をもつヤンリュウ。女性が自らに語るように過酷な過去と向かい合い、三世代それぞれのアイデンティティの不安が錯綜する。〈中国残留孤児〉の血脈をリアルかつみずみずしく描く物語。 日本人が、決して目を逸らしてはいけない女性たちの過去。 壮絶な人生を語る姿に仄見える明日への希望。 【著者紹介】 河内美穂(こうち・みほ) 広島県出身。広島大学文学部(中国語学中国文学専攻)卒業。広島大学大学院地域研究研究科(アジア研究)修了。中国遼寧大学留学。文筆のかたわら中国語の翻訳・通訳。著書に『氷晶のマンチュリア』『上野英信・萬人一人坑』(いずれも現代書館)など。

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