高橋 徹 著
定価 2000円+税
判型 四六判 並製
頁数 200ページ
装幀 大森裕二
発売 2023年7月6日
ISBN 978-4-7684-5944-7
【内容】
2018年7月6日の朝、父はニュース速報で息子の死刑執行を知った。
井上嘉浩元死刑囚の父が綴った手記が映す「法治国家・日本」の実相。
大反響を呼んだ北陸朝日放送のドキュメンタリー番組「贖罪 オウム死刑囚 父の手記」の書籍化。井上嘉浩元死刑囚の父親の手記(本書の著者・高橋徹さんの尽力により、北陸朝日放送が全文を独占入手)を通して、国家権力が国民の生命を奪う究極の刑罰・死刑制度の闇を暴く。2018年7月、オウム真理教の幹部だった井上嘉浩元死刑囚の死刑が執行された(享年48歳)。嘉浩の父は地下鉄サリン事件が起きた1995年から、死刑執行まで24年間に亘って手記(400字原稿用紙1000枚分)を綴った。嘉浩の生い立ち、逮捕時、死刑が言い渡された瞬間、大阪拘置所から死刑執行を知らされたときの胸中……。加害者家族の手記に映る日本社会を問う。
加害者家族の手記が映す「法治国家・日本」の現在地 !
【主要目次】
第1章 生い立ち
第2章 そして事件は起こされた
第3章 逮捕された嘉浩、教祖との決別へ
第4章 父が裁かれる裁判
第5章 生きて罪を償う
第6章 最高裁判決
第7章 執行された死刑
追記 「凶弾」と「教団」の狭間
【著者紹介】
高橋 徹(たかはし・とおる)
1958年、石川県金沢市生まれ。北陸朝日放送に入社し、報道部長、東京支社長、報道担当局長、技術局長を務める。記者として原発問題や政治・選挙、旧陸軍の秘密部隊「七三一部隊」をめぐる問題、オウム真理教事件などを取材してきた。