クリストファー・クル=ワント=著
ピエロ=イラスト
望月由紀=訳
定価 1400円+税
判型 A5変判 並製
頁数 184ページ
装幀 大森裕二
発売 2023年10月18日
ISBN 978-4-7684-0110-1
「難解なジジェク」と決別する導きの書
まんがを感覚で楽しく学べるフォー・ビギナーズ・シリーズの110巻目。スロベニアの哲学者、スラヴォイ・ジジェク(1949年~)の思想を豊富なイラストを添えてコンパクトにまとめたガイドブックです。ジジェクのバックグラウンドはもちろん、貧困・政治・精神分析・共産主義・イデオロギーなど、多岐にわたる彼の思想体系をわかりやすく紹介しています。
取り扱うテーマや思想の広範さ、著作や発信の多産さゆえに、時に「難解」とも称されるジジェク。今、ジジェクを知りたいすべての人のための、待望の網羅的入門書です。
世界中が注目する「最も危険な哲学者」、ジジェクを学ぶはじめの1冊 !
[目次]
Ⅰ―ジジェクとは
Ⅱ―ジジェクの思想マップ
Ⅲ―エコロジー
Ⅳ―貧困と消費主義
Ⅴ―〈9.11〉
Ⅵ―精神分析Ⅰ 象徴秩序と〈大文字の他者〉
Ⅶ―精神分析Ⅱ 超自我
Ⅷ―法とわいせつさ
Ⅸ―ナチスとスターリニズム
Ⅹ―欲望
XI―虚構の主体
XⅡ―不道徳な倫理
XIII―革命と暴力
XIV―義務
XV―聖書(ヨブ記)
XVI ―不確実な世界
【発展的な学びのためのブックリストも充実!】
・ブックリスト
・もっとジジェクを知りたい人たちへのブックリスト
[著者]
クリストファー・クル=ワント
ロンドン芸術大学セントラル・セントマーチンズ芸術学校で芸術理論と哲学の修士課程を担当している。イントロダクション・シリーズでは、「カント」(1996年)、「美学」(2007年)、「大陸哲学」(2012年)を担当。
[訳者]
望月由紀(もちづき・ゆき)
東都大学幕張ヒューマンケア学部教授。専攻は近代英哲学、ケア倫理。主要著作「ケアの思想としてのホッブズ」(『社会と倫理』、2022年)、「発話行為と主体の成立、あるいは主体の受動性について」(『「倫理」における「主体」の問題』、御茶の水書房、2013年)、訳書に、リサ・カートライト『X線と映画』(長谷正人監訳、青弓社、2021年)、他。