
山田邦紀・坂本俊夫 著
定価 2200円+税
判型 四六判 上製
頁数 240ページ
装幀 大森裕二
発売 2024年7月13日
ISBN 978-4-7684-5963-8
【内容】
皇太子の影武者を用意し、 北海道への逃走ルートを確保 ⁉
敗戦が迫る日本。空襲が激しくなる中、皇太子(現上皇)も学習院の子どもたちとともに日光に疎開するが、本土決戦が近づくにつれ、米軍が日光にも侵攻することが危惧された。日光の近衛儀仗隊は、いかにして皇太子を守るか腐心する。さらに、終戦を迎え、今度はポツダム宣言受諾に反対し、戦争を継続しようとする一部将校が日光にいる皇太子を擁してクーデターを起こそうとし、その動きに近衛儀仗隊は翻弄される。さらには、進駐軍が「皇太子を拉致する」という噂まで囁かれ……。当時の皇室や皇統を護持しようとする旧軍人たちの暗躍を描く。
皇太子の疎開先・日光を舞台とした知られざる暗闘を活写!
【主要目次】
第一章 対馬丸事件
第二章 皇太子の疎開と本土決戦
第三章 米軍から皇太子を守れ――日光湯元南間ホテル
第四章 「皇軍」から皇太子を守れ
第五章 東條英機暗殺計画
第六章 皇統護持作戦
第七章 和平工作と天皇制
【著者紹介】
山田邦紀(やまだ・くにき)
1945年福井県敦賀市生まれ。早稲田大学仏文科卒業。『日刊ゲンダイ』の記者として30年間にわたって活躍後、現在はフリー。著書『軍が警察に勝った日』『岡田啓介』『今ひとたびの高見順』(いずれも現代書館)など。
坂本俊夫(さかもと・としお)
1954年栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。フリーライター。著書『シリーズ藩物語 宇都宮藩・高徳藩』『大相撲の道具ばなし』『おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝』(いずれも現代書館)など。