

枝野幸男・尾中香尚里 著
定価 1800円+税
判型 四六判 並製
頁数 200ページ
装幀 伊藤滋章
発売 2024年11月25日
ISBN 978-4-7684-5971-3
【内容】
枝野幸男氏は、「今の国民が野党に求めているのは《自民党に抵抗せよ》という段階を超えて《自民党の代わり(に政権を担える政党)になれ》ということに変わっています」と語り、「立憲民主党とは何者なのか、自民党とどこが違うのか」を丁寧に説明する。尾中香尚里氏は、立憲民主党が「かつての民主党から脱皮した新しい政党」か、それとも「帰ってきた民主党」なのかによって、与野党がそれぞれの「目指す社会像」を有権者に提示する「令和の政治」へ更新できるか、あるいは政権交代ありきの野合で与野党の対立軸が不明確な「平成の政治」に後戻りしてしまうのか、政治のあり方が決まってくると看破する。
本書では、立憲民主党の創設者である枝野幸男氏が描く「もう一つの日本」への青写真に、政治記者として長年にわたり野党を中心に取材してきた尾中香尚里氏による懇切丁寧な解説を加えた。
【主要目次】
第1章 立憲民主党とは何者なのか
第2章 「政治改革」から30年 枝野幸男と野党第1党の歩み
第3章 岐路に立つ日本と政治指導者の責務――「令和の鈴木貫太郎」への志
第4章 「綱領」のもとに結集した新立憲民主党
第5章 「民主党」への後戻りは許されない
巻末資料 枝野ビジョン2024――ヒューマンエコノミクス「人間中心の経済」を実現する8つの政策
【著者紹介】
枝野幸男(えだの・ゆきお)
1964 年、栃木県宇都宮市生まれ。東北大学法学部卒業。91年に弁護士登録。93 年に日本新党より立候補し衆議院議員初当選。新党さきがけを経て民主党結成に参画。民主党政権で官房長官、経済産業大臣等を歴任。2017 年、立憲民主党を設立。著書『枝野ビジョン 支え合う日本』(文春新書)、『叩かれても言わねばならないこと。――「脱近代化」と「負の再分配」』(東洋経済新報社)など。
尾中香尚里(おなか・かおり)
1965 年、福岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、1988 年に毎日新聞社に入社し、政治部で野党を中心に取材。同部副部長として東日本大震災と東京電力福島第一原発事故における菅直人政権の対応を取材した。著書『安倍晋三と菅直人――非常事態のリーダーシップ』(集英社新書)、『野党第1党――「保守2大政党」に抗した 30 年』(現代書館)。共著『枝野幸男の真価』(毎日新聞出版)。